地球絶滅適用探知センターは研究センターとして2019年4月に開始されました。気候変動と危機によって世界が大きく変わり、混乱することを前提に起き、アートの役割や新たな形について考えるセンターです。現時点ではフェンバーガーハウスで小さな展覧会が開かれています。そこでは様々な作品や写真が展示されています。このセンターの研究は以下のテーマに及びます:



これからの世界をより予想できるため、美術の歴史を再検証しヒントやビジョンを研究する。
混乱する世界に適用することを助けてくれる道具やテクニックとしてアートを考える。
ヒーリングや回復センターとして美術館やアートスペースを考える。
アートから実践的なスキルを集め、共有する:例えば観察力、儀式やダンス。これによって我々の精神的および創造的な回復力を強くする。

或る日突如として人類が破局を迎える朝がないだろうか。その日を予感して、それを恐れて、それを越えるために、それをおびきよせるために、人間は表現する。人はカタストロフィーをむかえるために表現する。人間とはカタストロフィーを背負った存在である。
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松澤 宥, サンパウロビエンナーレ講演「カタストロフィに就いて」1977年

anonymous artist, periode glaciare, magazine print early C20th, museum collection

熱い地球の芸術:近未来レポート  ロジャー・マクドナルド


「このテキストは2019年6月に書かれた。Covid-19パンデミック前」

私は2018年の冬ごろからできるだけ幅広く気候変動について勉強し始めた。多くの人のように私もそれまで関心はあったが、気候変動はまだ等いい先に起きる、少し抽象的なお話だとも思っていた。この考え方は大きく2−3週間のリサーチの後に変わった。2019年に入ってから最新の科学データをまとめた本が数冊出版された。この本を読むと黙示録的なSFを読んでいるようだった。しかしそこに書いてあるすべては最新の科学の文献に元津いていた。科学者の多くは気候変動の影響、時間塾や厳しさを2017−2018年ごろから見直し始めた。簡単にゆうと物事は以前考えられていたよりもはるかに悪い。気候変動の影響は今から100年先に起きるのではない。今起きていて、これから10−20年先にははるかに悪くなるのだ。

2019年にはいくつかの国と首都が気候の緊急事態を宣言した。イギリスの新聞「ガーディアン」はそれまで「気候変動」と呼んでいたセクションを「気候危機」に変えた。スウェーデンの若い女子学生グレタ・トゥンバーグは、2018年8月に15歳で1人の学校ストライキを始めた。それ以来、彼女は気候変動活動の世界的な顔になっている。2018年5月にはイギリスで「エクスチンクションリベリオン」とゆうアクティビスト運動ができた。今まで数百人が英国で非暴力プロテストをすることによって逮捕されている。2018年7月にはイギリスカンブリア大学サステナビリティー学教授のジェムベンデルが「ディープアダプテーション:気候悲劇をナビゲーションするための地図」とゆう論文を発表した。ベンデルと他の多くの学者は、気候変動による社会崩壊の可能性は今や避けられないと考えている。ほとんどの場合、これは気候の変化による農業食料生産の大幅な変化によって引き起こされる。これは、食糧不足、暴力、基本的な社会システムの崩壊につながる。有名な自然ドキュメンタリーのナチュラリストでのサー・デイビッド・アッテンボローは、2019年4月のドキュメンタリー「気候変動-事実」で次のように警告している:「恐ろしいことのように聞こえるかもしれませんが、科学的証拠は、次の10年以内に劇的な行動を取らなかった場合、自然界への不可逆的な損害と社会の崩壊に直面する可能性があるということです。」

このようにつずけていけるが、ぜひ自分で調べてください。情報の海に囲まれている。気候変動に関してゆうと多くの非常に質が高いサイトや情報が存在する。これは特に英語の場合です。

長年アートの世界にいる人間として私はこの近い未来の社会の中で芸術文化はどうなっていくのか?専門のシンクタンクの研究者ではないが、ただ非常に関心が高い市民として、最も愛するアートについて想像したい。そしてその裏にはアートはこの厳しい世界の中で重要な心の「ケア」の要素として存在すると思う。気候変動で大きく変化する世界や社会の中で芸術文化がどう変わるのかを想像し、考えや予測をここに集めた。これは主観的で、細やかな近い未来のアート予想である。アートや生きることを少し違う視点から考えるチャンスになるかもしれない。今まであまり考えてこなかったテーマが浮かんでくるかもしれない。少しでもこのレポートが役立つことがあれば、嬉しい。


不安定の時代の中、安定感や歴史観を求めるため、アートを購入する人が増加する。
精神性やヒーリングをテーマにした作品が注目される。
空の旅のコストが増加するためグローバルアート移動が減少する。
同じ理由でグローバルアートフェアや国際展も減少する。
ある美術館やアートフェアは「ゲーテッド」になる、公共から閉ざされていく。富裕層のエリートしかアクセスできない空間になる。
物質価値のため貴金属と宝石(金、ダイヤモンド、銀)で作られたアート作品が復活する
ヨーロッパやアメリカの大都市美術館にある非西洋の作品を戻す動きが増加する。これによって新しい美術館が世界の年で建設される。
心理的、精神的な癒しとしての芸術の機能の増加。
「キュレーター」の語源が再発見される:「ケア」する人。
美術館やアート界で新しい仕事が誕生する:ガイド、芸術環境担当官、悲しみのカウンセラー、個別のキュレーターサービス(個人やコミュニティーの状況に応じて、例えば氏や街の移動、キュレーターはある物語をアートで提案する)。
美術館は公共的な、エアコンで涼しい、いろんな人が集まれるヒーリングセンターになる。
慰めを求め大都市美術館にある有名でシンボル的な作品の前に多くの人々が集まる(例えばマドリードではピカソのゲルニカ、ヒューストンではロスコチャペル、東京では長谷川等伯の松林図など)。
国民に向けて美術館はシンボル的な作品を展示する(不安定の時代の中で安定した国民性を求める、ナショナリズム的な理由もある)。
美術館やギャラリーは「市民回復センター」になる(これは音楽プロヂューサーのブライアンイーノのコンセプト)。
静かで瞑想的なアート鑑賞は、重要な癒しのアクティビティになる。
ゆったりしたグループアート鑑賞を促すため美術館では居心地がいい椅子やクッションが置かれる。
アートの古代からある意識の拡張する役割、事故は開かれている、ことに関心が高まる。
シャーマン的、儀式的アート、ヒーリングやグループ参加できるアートが増加する。
女神信仰に対する関心の増加。
人間と自然界の関係、あるいは関係が失われたことに対してアートが新しい神話や物語図くりに有効になる。
いろんな地域の昔からつずく信仰、儀式、神話に対する関心が復活する。
過去に作品を作っていた「ビジョナリー」なアーチストが再発見される (例えばまつざわ、クラーク、メンディエタ、スミスソン、テェック、ボイスなど)。
新しい状況や現実を反映する美術史の研究が起きる。
20世紀のアートコミューンや実験的な生き方の歴史に対するノスタルジーが増加する。
世界やコミュニティーでの気候変動の影響を戦争画のようにアーチストがドキュメントする。
今までの生活や生態系の喪失をアーカイブする動きがアーチストによって行われる。
アーチストは後期資本主義生活(コンビニ、プラスティック、飛行機の良好、化石燃料、車など)をアーカイブする。
絶滅寸前の最後の生態系(森や海岸線)でアーチストが作品を作る。新たな「アースアート」運動が起きる、多くの作品は制作された場所で崩壊していく。
多くの人が集まれる巨大スケールの「バーニングマン」的彫刻作品が公共空間で増加する。違法だが当局から許可される。
旅が難しくなるため、アート作品の複製イメージ(ポスターやプリント)に対する関心が増加する。
科学者と一緒にアーチストがチャートや図を視覚的に魅力的な情報として作成する。特にビデオやデジタルアーチストがこれに携わる。
アーチストがリアルタイム気候データを使って公共空間でアートインスタレーションを製作する。
人が集まるろかルナ「アートセンター」が増える。そこで本を共有したり、お話しする。この動きは個人の家、公民館や学校で行われて、コミュニティー図くりの一つになる。
記念するためや共有するために家庭の中で宗教的、芸術的な「祭壇」が増加する。古き安定していた世界を思い出すため有名なアート作品の複製がよく売れる。失われた世界との関係をアートが提供する。
オリジナルのアート作品を貸し出す美術館の減少。リスクと増加したコストのため世界を巡回する展覧会の減少。
航空貨物が難しくなるため、オンデマンドデジタル印刷のアート作品が増加する。
一瞬不安定な生活を忘れるため没入する気晴らし的なアートインスタレーションが増加する(Team Lab, VR など)。
不安定な状況に対処するため(氏、愛するものを失うことなど)没入体験のデジタルテクノロジーでアート作品が制作される。
飛行機を乗らないで世界のアートフェアや国際店に「行ける」VR技術の増加。
人生で最も重要なものを考えることが起きて、多くの人が「アート図くり」をする。何かを思い出すため、記憶のマスムーブメントが起きる。
コーヒー生産が不安定になるため、美術館のカフェでcお火ー以外の飲み物が普通になる。
現代、近代、古代、シャーマン的なアート作品を混ぜて一緒に展示する展覧会が増える。
文明が自然界を支配し、破壊してきたことでアートが大きなサポート/役割を果たしてきたことに人は築く。
災害、黙示録や社会崩壊を描く作品が美術館で特別なギャラリーで展示される。
気候変動に関するドキュメンタリーフィルム、例えば2006年アルゴアの『不都合な真実』、が美術館の新しい収集テーマになり、展示される。
色鮮やかなサンゴや魚で元気な海に対するノスタルジーのため美術館がクリスチャンアッセンの作品を再発見する。
地球の葬儀がアートやコミュニティーで行われる。様々な芸術で展開される:音楽、ダンス、儀式など。

気候データからアート作品を作るプロジェクト、グーグルアーツ&カルチャー、6月2020年。